豹変彼氏~ドラマティックに愛されて~
すると孝志が腕をのばし、光恵の頬を触る。
「いいんだよ、そんなこと」
「だって……」
「写真さえ撮られなければ大丈夫」
「でも……」
孝志が光恵の首の後ろに手を入れ、そっと引き寄せる。唇をあわせて、光恵の口を塞いだ。
彼の唇と舌は、光恵に魔法をかける。
痺れて、身体の奥が、うずいてくる。
「たか……し、見られる……」
「そんなこと、気にしてられない。今、目の前に光恵がいて……」
孝志が唇を離して、光恵の目を見つめる。
「夢みたいなんだ」
孝志が微笑む。
我慢できない。
もう一度、孝志にキスしたい。
光恵が再び顔を近づけると、唇に軽くキスを返す。
「もう……チェックインする?」
孝志が光恵の唇を親指でなぞる。
やばい、ぞくぞくする。
「うん」
光恵は頷いた。