君は 青空の 向こうで。
序章
何億分の1という”キセキ”の上で
君に巡り合えたこと。
でもそれは
運命でも
偶然でも
なかったんじゃないかな。
きっと起こるべくして起こった”キセキ”なんだ、と。
私は、そう思ってる。
それから
君に会えたことだけじゃなくて。
君と、一緒にいられたこと。
君と一緒にいられたから
私の世界は、輝いたんだよ。
幸せだった。
他に何もいらないと
そう思えるくらいに
幸せだったの。
きっと君は
私のことなんて
あの短かった日々のことなんて
忘れてしまっただろう。
今更、もう
聞くことは出来ないけれど。
でもね
やっと、気付いたの。
気付けたの。
あの暖かい気持ちがなんだったのか、って。
もう、遅いんだけど。
でも、私は。
私は、忘れない。