嫉妬はしないけど好き


「はい、席つけ〜。
今日からお前らの担任をする
岩本 孝(いわもと こう)だ!
よろしくな!」

うわ、熱血教師…
こりゃ体育祭派手になるな。

「あれ、天夜 リョウは
まだ来てないのか?」

隣を見ると空いた席がある。
始業式早々、遅刻って…

ガララッ

「遅れてすんません。」

そう言って、入って来たのは…

天夜 リョウ。

麻亜ちゃんの言ってたとおり
イケメンだ。
でも、タイプではないな。
私はもっと知的な人がタイプ。
こんなチャラチャラしてるような男の子は
友達が一番。

「天夜次は遅れんなよ〜!
その空いてる席に座れ」

「うーっす」

そう言いながら
隣に来る天夜…くん。
女子はみんな、天夜くんを
見つめている。

私も見つめていると
ふと、目があった。

特に逸らす理由もないので
そのまま目を合わせていると

ニコッと笑った。

お、おお、イケメン…。
こんなに素敵な笑顔を
私なんかが見てもよかったのか…。

友達になりたいなあ〜。


< 3 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop