嫉妬はしないけど好き
天夜くんの性格
「リコ!
なんで昨日サボったのよ〜!」
次の日、学校に着くなり
麻亜ちゃんが飛んできた。
「告白されて教室戻るのも
めんどくさかったし
屋上で寝てたの」
「え、あんた…
告白されたの?
まあ、そっか、あんなモジモジしてる
男が呼び出して話なんて
告白しかないわよね。
で?付き合うことになったの?」
「OKしようと思ったんだけどね
返事はいつでもいいから!
とか言ってすぐどっか言っちゃったから付き合ってないよ。
確か、名前は…えっと…
中村…ショウくん?だっけ」
「あんた、名前はちゃんと
覚えといてあげなよ…。
ショウくんサッカーがうまくて
顔もそれなりにいいしモテてるよ。
付き合えば?」
あ、やっぱりサッカー少年なんだ。
うーん、じゃあ付き合おうかな〜。
「お、相田!
おはよ!」
いつの間にか、天夜くんが
来ていたらしい。
っていうか、なんか
屋上の時と話し方違うくない?
いま、完全ネコ被ってるよね。
「天夜くん
おはよ。」
「え!?
ちょっと、リコ!!
リョウくんと知り合いなの!?」
「俺ら付き合ってるんだよ」
爆弾発言。
なにを言い出すかと思えば
意味不明なことを…。
「天夜くんちょっとボケすぎてるよ
知り合いっていうか、ただの友達。
付き合ってないからね。
思ったんだけど天夜くんその話し方
やめたほうが…」
「そういうこと。
ってことで、ちょっと
相田借りるね〜」
がしっと腕を掴まれる。
「え、ちょっと!」