そこにある…悲劇
息子と息子の先輩とハムスターのマイケルのお話し 8

先輩はマイケルのケージを自転車のかごから取り出した…

ここで、うちの息子にグリーンマイルのコーフィのような力があって、ミスター・ジングルス(ねずみ)を助けたみたいにマイケルを助けられたら良かったのに…

そんな素敵な力を持っている訳もなく

マイケルはケージのなかで横たわったままだった。

掘ったばかりの穴にマイケルをケージごと埋めた。

「マイケルごめん…ごめん…」

マイケルに優しく素手で土をかけた。

息子もいたたまれず一緒に、無言でマイケルに土をかけた。

最後に拾った木の枝を少し盛り上がった土にさして二人は手を合わせた…続く
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