消える前に……
そして日曜日-
俺は、
学校があるわけでもないのに、
学校がある人同じくらいの時間に起きた。
というより、
デートが楽しみで昨日はほとんど寝れなかった。
俺は、
ジーンズをはきながら、
時計を確認した。
「時間は全然OKだな!」
まだ綾と会うまで3時間くらいある。
はやく会いたくてしょうがなかった。
リビングのソファーに座っている時も、
落ち着きがなく無駄に動いていた。
午前8時-
まだ時間は早いけど、
俺は家を出た。
走って駅に向かい、
電車で綾の家の近くの駅まで行った。
ホームのベンチに座っていると、
30分もしないうちに、
綾がやってきた。
「うわっ!ビックリしたー!」
「はは!
早く会いたくなっちゃってね!」
俺がそう言うと、
綾の顔は真っ赤になっていった。