消える前に……
俺は、
こんな何気ない普通の日に幸せを感じていた。
これからもずっと、
こんな風に綾と一緒に笑い合っていたいな。
俺は、
そう心から強く願っていた。
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それから、
俺たちは毎日学校でも通学でも一緒に過ごした。
休日は二人で遊んだり、
朋樹を誘って遊んだりした。
そして、
季節は夏を過ぎて、
秋に向かっていった。
体育祭では俺も朋樹も大活躍!
リレーでは、
アンカーになって一輝との勝負になった。
惜しくも少しの差で負けてしまったが、
思い出に残る体育祭になった。
そしてテストの時には、
意外な事実を知ってしまった。
テストの結果を綾と見せ合っていたら、
綾の点数に全然追いつけなかったのだ。
綾は、
一年の最後のテストを受けていなかったために
級長にならなくて済んだが、
テストを受けていれば、
綾は確実に級長になっていた。