消える前に……




「笑ってごまかすな!
自分のと朋樹のしか見てないんだろ……。
未紀らしいって言えば
未紀らしいけど……。」


一輝はそう言いながら、

奈央の手をつないで、

張り紙の方を見に行った。


そして、

張り紙の前で喜びながら抱きついてた。


「まぁ……
あいつらも同じか……。
はじめから期待してなかったけど……。」


俺はそう言って、

綾と一緒に張り紙の方に向かった。


そしてやっぱり俺らも同じだった……。


張り紙の前で喜んで抱きついてた。


「はぁ~。
俺らってみんな、
同じレベルやな……。」


そう言いながら、

6人でもう一度張り紙を見直した。


今度は自分たちのだけじゃなく、

6人全員の名前を探して。


新学期早々俺たちは、

先生に叱られることになる…。



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