消える前に……
たくさん知って、
いろいろなことを感じたかったから、
たくさん勉強もすることにした。
物語はひとりの孤独な少年のお話。
その少年は俺に似ていて……。
ペンの動きを止めて
時計を見てみた。
「もうこんな時間かよ……。」
いつの間にか時間も忘れて
集中してしまっていた。
俺は、
書き始めたばかりのノートを閉じて、
ベットに倒れこんだ。
物語を書くのをやめると、
急に現実が俺を包み込んだ。