消える前に……
「悪ぃ悪ぃ…」
俺は朝が苦手な自分が
恥ずかしくなって、
また顔を真っ赤にしていた。
「そろそろ準備して、ホテル出るぞ?」
「わかった!」
俺が返事をすると、
一輝は笑顔で朋樹と
部屋を出て行った。
そして、
二人が部屋を出てから
俺たちは荷物の整理を始めた。
『また起きれなかった…』
そんなことを思いながら
荷物の整理をしていると、
同時に俺と綾の携帯の
着信音が鳴った。
『受信メール1通』
お互いの携帯の画面に
そう表示されていた。