消える前に……


同時にメールが来たから、

「何だろう?」

と不思議に思いながらも、

メールを開いた。


そのメールは一輝から

送られてきたもので、

文章が無く、

写真が一枚添付されていた。


その写真は-



俺たちが向かい合って

手をつないだまま

寝ている姿だった。


それを見た俺たちは

一気に顔が真っ赤になり、

お互い今までにないほど慌てた。


「そのっ、えっと…」


お互い言葉が出てこない。


俺はその空気を

振り切るかのように


「一輝ぃー!!」


と言いながら、

部屋を出て行った。


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