消える前に……
一輝も疲れているのに、
車で各自の家まで
送ってもらうのは
一輝に悪いような気がしたから、
青西駅まで一輝の車で行き、
そこで別れることに
していたからだ。
俺たちは寝ていたから
あまり長くは感じなかったが、
青西駅に着いた時には、
日はしっかり沈み、
夜になっていた。
俺たちは一輝の車を降り
大きく伸びをした。
「やっとついた~!!懐かしいな~!!」
一輝のその言葉に
俺たちはみんなで笑った。
「もう夏休みも終わりだし、
また頑張るか!!」
「そうだな!!」
朋樹の言葉に
俺と一輝が元気良く返事をした。
「うん、頑張ろう!」
綾たちもそう言って
やる気を出していた。