消える前に……
だけど旅行の話をし始めると、
きりがないほど
たくさんの思い出があって、
俺たちは自然と
笑顔になった。
話をしていると、
いつの間にか
家の近くに来ていた。
『本当にたくさんの思い出ができたな』
満足げにそう思いながら、
朋樹と別れて、
家に向かった。
家に着くと俺は旅行のことを、
さっそく日記に書いた。
書くことがたくさんあって、
きりがなかったけど
俺は疲れも忘れて
夢中で日記を書いていた。
日記を書き終えると
急に眠くなり、
俺はそのまま寝てしまった。
こうして俺たちの旅行と、
夏は終わっていった。