消える前に……


そんなことも知らずに

俺はいつものような毎日に

脅え-

嬉しくなって-

寂しくなって-

元気づけられて-


俺の意識はまた

途絶えてしまった。


夢で見る光景-


それは楽しいことなんかじゃなかった……。


いつも悲しくて寂しい…。


そんな夢ばっかりだった。


そして、

その長い長い夢が終わる頃に

俺は目を覚まし、

いつものように天井を見つめる…。



そしていつものように

みんなは俺の病室に来た。


「修!元気してたか~?
今日は綾たち3人は係りの仕事で来れないって。
だから俺と一輝の二人で見舞いに来ました!」


そう笑いながら言っていた。

俺は笑顔になれなかった。



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