消える前に……
綾と奈央だった。
「おはよう!!ごめんねー!
今日寝坊しちゃった〜。」
綾と奈央がそう言って、
教室に入ってきた。
綾はいつもと変わらず、
元気な綾だった。
「たまたま駅で奈央に会ってね、
一緒に学校来たんだ〜!」
綾がそう言いながら
俺たちの中に加わってきた。
こうして、
俺たちの今日ははじまり、
いつもと何も変わらず
一日は過ぎていった。
放課に話している時や、
授業中に綾を見ても、
いつもと何も変わりなく、
まるで昨日のことが
嘘だったかのようだった。
放課後もいつものように
みんなで勉強をした。
本当にいつもと
全く変わらない一日だった。