消える前に……
本棚に順番に
本を入れていったが、
思っていた以上に
床にあった本は多く、
途中で入らなくなってしまった。
「まじかよ…。
仕方ないか……
最初からやりなおそ…。」
そう言って俺は
本棚に入っている本を
全部出すことにした。
いつ買ったのか
覚えていないような本や、
今となっては
全然興味のない本などが
たくさん出てきた。
そうやって本を
取り出しているときに、
本棚の奥で
一つの封筒を見つけた。
何の変哲もない
小さな茶色の封筒。