消える前に……


気付けば俺は

真っ暗な場所にいた。


ここは……?


夢の中……?


俺は辺りを見回した。


真っ暗で

何も見えない世界が

広がっている。


その時、

俺の手のひらが

白く光っているのが見えた。


俺は白く光る手のひらを

見つめた。


すると、

俺の手の上に

誰かの手が重なった。


俺はその手の人を見つめる……。


そこにいたのは

綾だった。


「修君……」




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