消える前に……


それだけさっきの夢は

鮮明だった。


現実かのように……。


俺はそこで

綾やみんなのことを

思い出そうとした。


よかった……


まだ覚えてる……。


俺は、

みんなの記憶が

まだ残っていることが

本当にうれしかった。


俺は手で

涙を拭いてから、

机の上に置かれた

時計を手にとって

時間をみた。


今は8時……


今から綾に

伝えに行こう。


俺は上着を羽織って

部屋を飛び出した。



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