消える前に……
数日間は受験の日々が続き、
あわただしい毎日だったが、
それも終わってみれば
早いもので、
あっという間に
6人全員の受験が終わり、
あとは結果を待つだけの
日々になった。
学校が終わった後の教室に
俺たちは残って
話をしていた。
「はぁ〜
それにしても最近超忙しかった……」
一輝が机の上に座りながら
ため息をついた。
「俺も超疲れた……。
だけどこれで受験も終わったし、
あとは待つだけだな……!」
朋樹が元気よく言ってみたが、
不安は隠しきれないようだった。
「大丈夫だって!
頑張ったんだし
必ず良い結果が来るって!!」
俺がみんなを励まそうと
そう言うと、
奈央が俺に言ってきた。