消える前に……
「今のセリフ、一輝そっくり!
一輝の超ポジティブが移った!?」
奈央のその言葉に
みんなは笑いだし、
俺は恥ずかしくなって
顔を真っ赤にした。
「受験も終わったし、
また遊びに行きたいね!」
未紀がそう言うと、
朋樹が真っ先に賛成して、
次の遊びの計画が始まった。
そんなみんなを見てて、
俺は少しだけ安心した。
この6人なら
卒業してばらばらになっても、
変わらずに
仲良くやって行ける。
そう確信することができた。
「俺も仲間に入れろよ〜!」
そう言って、
俺はみんなの会話の中に
入って行った。
毎日が本当に楽しい、
いつの間にかそうやって
思えるようになっていた。