消える前に……
だから平日と変わらない時間に
起きれたことに
俺は嬉しくてしょうがなかった。
俺の毎日は
本当に充実し始めていた。
起きてから、
顔を洗い、
服を着替えた。
病院に行く準備も整い、
リビングで
両親の準備が終わるのを待った。
そして、
両親の支度が終わると、
車でいつもの病院に向い、
担当の医師のもとに向かった。
いつもの部屋。
あまり広いとも言えない部屋で
医師は俺の方を向いて、
話し始めた。
「君もお母さんから
聞いていると思うけど、
君の病気に関して
新しい発見がされたんだ。
今日はそれについて
聞いてもらう為に
呼んだわけなんですが。」
医師は手に持った資料から
目を離して、
両親の方を向いて
続きを話し始めた。