消える前に……
俺の命にも、
病気にもきっと
何か意味があるんだ。
だから、
その意味を残さなきゃだめなんだ。
でもどうやったら
意味が残せるんだろう……?
どれだけ考えても、
その答えは
なかなか見つからなかった。
いろいろ考えているうちに、
みんなの顔が
浮かんできた。
みんな……。
そう思っていたら、
机の上に置いてあった携帯が
急に鳴りだした。
「もしもし?」
「よぉ、修!
今一輝と奈央が
俺の家に来ちゃったんだけど、
修も来るか?
さっき未紀と綾も呼んだし。」