消える前に……
俺は部屋を出て、
顔を洗い、
着替えてから髪型を整えた。
時計の時刻を確認して、
俺はそわそわしだした。
綾とは10時に待ち合わせしたから、
まだ1時間以上
時間があるな。
俺は時計を見ながら
そんなことを思っていた。
リビングで時間つぶしに
テレビを見るけれど、
内容など
全然頭に入ってこなかった。
ポケットに財布と、
携帯が入っていることを
何度も確認して、
時計が進むのを待った。
もう少しで、
待ち続けた綾とのデートだ。
俺のテンションは
どんどん上がって行った。
早く会いたいな。
その想いは
時間が進むにつれて
強く大きくなっていった。