消える前に……


俺がそう言うと、

綾は少し

涙目になって言った。


「ありがとう、
修君って本当に優しいね。
今度は上手に作るから…
ごめんね。」


「良いって!
綾らしいじゃん!」


「あぁ〜!その言い方!
やっぱり美味しくなかったんだ〜!!」


綾が俺を指さして言った。


俺は慌てて反論した。


「そ、そんなことないって!」


俺がそう言ったら

綾はくすくす笑い出して、

二人で思いっきり笑った。


そして楽しい一日も

あっという間に過ぎていき、

夕方に俺の家を出た。



< 385 / 503 >

この作品をシェア

pagetop