消える前に……
俺がそう言うと、
綾は少し
涙目になって言った。
「ありがとう、
修君って本当に優しいね。
今度は上手に作るから…
ごめんね。」
「良いって!
綾らしいじゃん!」
「あぁ〜!その言い方!
やっぱり美味しくなかったんだ〜!!」
綾が俺を指さして言った。
俺は慌てて反論した。
「そ、そんなことないって!」
俺がそう言ったら
綾はくすくす笑い出して、
二人で思いっきり笑った。
そして楽しい一日も
あっという間に過ぎていき、
夕方に俺の家を出た。