消える前に……



「ん、あぁ。大丈夫!
ちょっと考え事してただけだから。」


「そうか?
じゃぁ俺用事あるから、
また月曜日な!」


「じゃぁね」


俺は、

その人に挨拶をした。




気付くと、

隣の席に綾はいなく

綾は隣の列の前の方に座る女子のもとに

駆け寄って話し始めていた。



「今日、時計壊れてた……
マジ最悪だよ~」



それで遅刻したのか………。

俺はなぜか

綾の話す内容を聞いていた。




「修、帰んないの?
ほら、準備しろよ。」



朋樹の声で、

俺は我に返った。



「あ、うん。
そう言えば俺今日、
帰りに寄ってくところあるから
先帰っていいよ?」



「そうか?
じゃぁまた月曜日にな!」





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