消える前に……
「ありがとう……
こんな俺を……
ありがとう……。
じゃあ俺、
そろそろ学校行くよ……。」
俺は涙を拭いて、
制服に着替えた。
鏡で自分の顔を見る時、
目が真っ赤に腫れていないか
不安だった。
だけど、
神様からの贈り物なのか、
目は全然
腫れてなかった。
良かった……
俺はすごく感謝した。
俺は鞄を持って
学校に向かった。
もう後戻りできない……
もう俺は……
昨日の俺には戻れない。
昨日の俺たちには……。