消える前に……


「ありがとう……
こんな俺を……
ありがとう……。
じゃあ俺、
そろそろ学校行くよ……。」


俺は涙を拭いて、

制服に着替えた。


鏡で自分の顔を見る時、

目が真っ赤に腫れていないか

不安だった。


だけど、

神様からの贈り物なのか、

目は全然

腫れてなかった。


良かった……

俺はすごく感謝した。


俺は鞄を持って

学校に向かった。


もう後戻りできない……



もう俺は……



昨日の俺には戻れない。


昨日の俺たちには……。



< 406 / 503 >

この作品をシェア

pagetop