消える前に……
階段を降りて、
職員室に向かった。
職員室の扉を開けると、
やっぱり想像した通りだった。
井上先生が一人残ってた。
俺は足早に
井上先生のもとに行った。
「もう良いのか?」
井上先生が
俺に聞いてきた。
「はい!!
本当にありがとうございました!!」
感謝の気持ちで
いっぱいな心を
表現するように、
お礼を言った。
「私は特に何もしてない。」
「じゃあ!!」
俺はそう言って、
井上先生のもとから
離れて行った。