消える前に……
俺は綾と一緒に
歩きだした。
みんなは駅の方に
歩いて行く。
これで本当にさよならだ……。
「じゃぁな!!修!!」
後ろから一輝の
叫ぶ声が聞こえた。
俺が振り向くと、
朋樹も俺に向かって
叫んだ。
「修は最高だ!!」
「ありがとな!!」
俺は心の底から、
そう叫んで言った。
俺と綾が歩いて行っても、
朋樹たち4人は
ずっと校門のところに立って、
俺たちを見送っていた。
本当にありがとな……。
俺はもう一度
心の中でお礼を言った。