消える前に……


「写真……。
明日の朝にでも行こうか?」


「ありがとう。
俺…部屋戻るね。」


俺はそう一言言って

リビングを出て行った。


階段を上がり、

部屋の扉を閉める。


また一人の空間に

身を置いた。


扉を閉めた途端に、

足が崩れた。


体全体を

だるさが襲う。


最近ずっとあった倦怠感が

一気に大きくなっていく。


一昨日まで

生活をするのに

問題のない程度だったはずなのに、

昨日からは秒刻みに

体がだるくなっていく。



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