消える前に……


「修君も必死だったんでしょう?」


「でも……
それでも俺は…!!」


「今の修君に言っても
信じてもらえないかもしれないけど。
綾は修君を悪く言ったことなんて、
一度もないのよ。
それに、2年からかしら。
学校のこととか、
よく話すようになったの。」



2年……


ちょうど、

俺と綾が初めてあった頃…。


俺は綾の母親の話を

黙って聞いた。


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学校の話をするとき、

本当に楽しそうだった。


その時に、

『鈴木修』という

男の子の名前が

話しによく出てきてた。


綾に聞くと、

いつも笑ってて

本当に楽しくて良い人って。


でも何だか

悲しい目をしてるって。


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