消える前に……
裏には
『綾に会えて
本当に良かった。
綾と過ごした時間は
俺の宝物です!!
本当にありがとう。
鈴木修』
と書かれていた。
「修君、いつの間に
こんな写真撮ったんだろ?
恥ずかしいなあ〜。」
そう言っていたら、
少しだけ笑えてきた。
修君のことを
思い出した時に浮かぶのは、
やっぱり
あの温かい笑顔だったから。
「修君、私からも言うよ。
ありがとう!!
絶対、誰よりも
幸せになるからね!!
これが私にできる、
修君への恩返しだと思うから。」
そう言ってから、
封筒をアルバムの中にはさみ、
部屋を出て行った。