消える前に……
今日も、
朝から帰りまでずっと綾と話していた。
今日は、
好きな音楽の話とかもした。
明日はお互い一番好きなCDを
持ってこようと言うことになった。
綾はどんな音楽が好きなのかな?
明日が楽しみになった。
こんなにも学校を楽しいと思えるなんて、
始業式の日は思ってもみなかった。
「ばいばい、綾!
明日忘れずにCD持ってくるから!」
「じゃあね、修くん」
帰り道、
朋樹と話しながらも
明日、どのCDを持っていこうか悩んでいた。
すると、
朋樹が急に声をかけてきた。
「修ってさ、
綾のこと好きだろ?」
急に聞いてきたその言葉に、
俺はすごく焦った。
なんで焦ってるんだ?
「今の反応……
修ってわかりやすっ!!」