消える前に……
「今日の修くんなんだんか変。
私とずっと一緒にいたからかな?」
「そんなことないって!」
朋樹が俺に近付いてきた。
「あ!じゃぁ俺帰るね。
家帰ったらすぐ電話する!」
「うん!待ってる!」
朋樹と俺は教室を出て行った。
教室を出ると
すぐに朋樹が話しかけてきた。
「修やるじゃん。
昨日はあんなこと言っておきながら、
翌日に電話番号手に入れるなんて。」
「綾が教えてくれたんだ。」
俺は、
すごい嬉しかった。
そして帰りながら、
綾に彼氏がいなかったことなど
朋樹にたくさん話した。
俺は、
今本当に楽しい。
こんな楽しい時間は
いつまで続いてくれるのだろうか?
つい、
暗い方向に考えてしまう。
そんな癖が
いつの間にかついてしまっていた。