消える前に……
学校に着くと、
先生に呼び出された。
「修くん、昨日なんで帰ったの?
級長は残ってって言ったのに。」
「すみません。
忘れてました。」
これも全く覚えていなかった……。
「これからは気をつけてね?」
「すみませんでした。」
そう言って、
俺は職員室を出て行った。
でも、
俺はただの度忘れだと思っていた。
いつものような
毎日をすごしていても
何かが違って見えてきた。
…………。
度忘れが何度も起きるようなった。
そして、
日曜日の夕方。
いつの間にか携帯の電池が
切れていることを知り、
充電をした。
すると、
それと同時に俺の携帯が鳴った。
俺は、
何も気にせずに電話を出た。
電話は朋樹からだった。