消える前に……


俺と朋樹は公園を出た。


俺は本当に、

朋樹に支えられてばっかだな。


朋樹はすごいな。


俺はすごく嬉しかった。


帰り道、

朋樹は俺の聞いてきた。


「さっきのこと、
塚本とか一輝とか、
ほかの友達とかにも話すのか?
先生とかにも……。」


「これから迷惑かけるかもしれないから
先生には話そうって思ってる。
だけど友達にはまだ話さないでいようと思ってる。」


「そっか。」


「まだ兄弟にも話してないし。」


「話してくれてありがとな」


俺は、

少しだけ気が軽くなった。


でも、

こうやってこれからも

朋樹とか周りの人に支えられて行くのかな……?


いつまでも

朋樹を頼ってなんかいられない……。


いつかは……

いつかはみんなばらばらになって、

一人になる。


その時、

俺はどうすればいいのだろう……?


それでも、

俺は前を向いていけるのかな……?




< 82 / 503 >

この作品をシェア

pagetop