消える前に……
俺と朋樹は公園を出た。
俺は本当に、
朋樹に支えられてばっかだな。
朋樹はすごいな。
俺はすごく嬉しかった。
帰り道、
朋樹は俺の聞いてきた。
「さっきのこと、
塚本とか一輝とか、
ほかの友達とかにも話すのか?
先生とかにも……。」
「これから迷惑かけるかもしれないから
先生には話そうって思ってる。
だけど友達にはまだ話さないでいようと思ってる。」
「そっか。」
「まだ兄弟にも話してないし。」
「話してくれてありがとな」
俺は、
少しだけ気が軽くなった。
でも、
こうやってこれからも
朋樹とか周りの人に支えられて行くのかな……?
いつまでも
朋樹を頼ってなんかいられない……。
いつかは……
いつかはみんなばらばらになって、
一人になる。
その時、
俺はどうすればいいのだろう……?
それでも、
俺は前を向いていけるのかな……?