語り
光もないある大きな闇の中で小さな生命が生まれた。


しかし、その生命には神は何も与えなかった…感情、記憶、愛…。そして神はその光へこう言った。


「全てを持つ者は何も持っておらず、全てを持たない者は全てを持つ。」
当然、光は理解し得ないであろう。


ならなぜ、神は光へこう告げたのか。否、その意味を見つけ出すのは貴方自身ではないだろうか。


私はあなたを人間界へ招待しよう。そして、感情、記憶、愛、全てを与えることにしよう。新しい名も与えるとしよう。


名は「フレア」。


それではいってらっしゃい、光と影の世界へ。
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