これほど時を長く感じた事はなかった。


すると、彼女は一度唾を飲み込んでこう言った。



「私が行く。」



その一言は周りをとても驚かせた。


しかし、そう思ったのも束の間、フレアが叫んだ。

「命綱を持ってきて!!早く!!」



周りは驚きながらもすぐさまフレアに命綱を渡した。


「これでいいわ。」そう言って、フレアは細い足をビルの窓枠にかけた。



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