君に、会いたい。〜君と過ごしたサイゴノヒ〜
〇今は8月?

≫零の腕時計。






私は部屋を出て、階段を降り、リビングに向かった。



そして、キッチンにいるお母さんに、

「お母さん、時間ないから、パンだけもらって行くよ!」



こう伝えた。





そして、お母さんに伝えたように、パンを一枚口にくわえ、家の玄関へ向かった。


自分の靴を取るり、靴ひもを結び直す。





「お母さん、行って来ます!」


玄関のドアを開けて、学校へ向かう。





私は、いそいでいたから気付かなかった。



「いってらっしゃい、柚子希。」





お母さんが、悲しそうな笑顔でこう言っていた事に―――――――――……。















************




「ふーー…、今日暑すぎでしょ……………。」



私は今、学校への道の、交差点に差し掛かっていた。



ジリジリと、容赦無く照り付ける太陽。





よりによって、家から出るのが遅い日にこんな暑いなんて――――――……。



ツイてない…………………。





そんな思いで、頭の中をいっぱいにした所で、信号が赤から青に変わった。







早く学校に行かなきゃ!



そう思い、交差点に一歩踏み出した瞬間。















――つるっ(グシャッ)





ん?










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