secret act Ⅰ
「ん?どれ.......すごく深い群青色............一ヶ所にだけ金色が粉状に入っているのね............ラピスラズリって石だと思うわ。
ちなみにクロスの真ん中についてるのは水晶ね。」
『ラピスラズリに水晶......』
ポソっと呟き、生クリームを作り始めた。
「石にはそれぞれ意味があってね。
ラピスラズリは、真実を見抜くと言われる第三の目を開かせて、直感力や判断力を高めて、願いを叶えると伝えられてるの。
迷った時は、正しい方向に導いてくれたり、悩みや繰り返してしまう失敗は、 自分が成長するために必要な試練だったんだって気づかせてくれたり、古くから魔を跳ね返す力がある言われてて、悪運を断ち、幸運を次々と引き寄せてくれる効果があるの。
そして、水晶は一緒に持っている石のパワーを高め、浄化してくれる。」
『へ~』
そんな意味があったんだ....
「お守りとして持っておくといいわよ!」
『はい。今までもお守りがわりに持ってたけど、大事にします。』
ネックレスをギュッと握ると、おばさんは優しく笑った。
「さっ!急いで準備しなきゃ。裕美ちゃん手伝ってね。」
と、言って再び夕飯作りに取りかかった。