secret act Ⅰ
「...........................それって、この間の子か?」
「この間?」
首を傾げる。
「駅に迎えに行った日に一緒にいた.....」
「.......あ~そうだよ。あの時一緒に誕プレ買いに行ってたんだけど、今日がその子達の誕生日で、家に呼ばれて一緒に祝ってたんだ。」
楽しかったことを思い出して笑いながら言う。
「...................そうか...........」
何か考え込んでる?
「兄貴?どうかしたか?」
「いや。よっぽど楽しかったんだな。」
何事もなかったように、兄貴は笑いながら言った。
「うん..........」
「一ノ瀬に聞いてくれてありがとな。もう気にしなくていいぞ。」
話を終わらせるように言って兄貴はまたパソコンを始めたので、それ以上何も言わず部屋を後にした。