secret act Ⅰ
気持ち 《翔貴side》
翌朝、部屋に右京と左京を呼んだ。
「5年前の女の子と前川裕美が繋がった。」
その言葉に右京と左京は目を見開いた。
「5年前やったピアス。ネックレスとして持ってるらしい。」
「.........らしい?」
左京が疑問の声をあげる。
「あぁ。昨日、優輝がこれと同じデザインのネックレスをしていたと言ってた。」
そっと左耳のピアスを触る。
「....似ているものもあるのでは?」
右京は尤もなことを言う。
「まぁ、そうかもな。でも、優輝は似たデザインとは言わず同じって言ったんだ。
これは陽太に作ってもらったもんだ」
そう言うと右京と左京は言いたいことに気付いたようだ。
陽太はひねくれてて、必ずどこかに自分が作ったってわかる特徴をいれる。そんなやつが作ったものと同じデザイン───
「......それじゃぁ......」
「間違いない。同一人物だ。たぶんSecret actも......」