secret act Ⅰ
徐々に教室が賑やかになってきた。
テストの結果で喜んでいる人、落ち込んでいる人、 開き直っている人それぞれだ。
皆、感情豊かだなぁ~
ボーッと皆を眺めていた。
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お昼休み
寝不足の為、窓際の自分の席でうたた寝をしていたら、肩を叩かれて起こされた。
不機嫌に起きて握っていたスマホを見ると、次の授業までまだ20分もある。
不機嫌なことを隠しもせず、目線だけ横に向けると知らない男の子がいた。
『......何?』
「......ちょっといいかな?」
男の子は少し頬が赤くなってた。
ガタっと席を立つと、男の子はチラッとこっちを見ながら歩き出した。