secret act Ⅰ

残された右京がジーっと見てくる。


「.....なんだ。」


「..............若。本気なんですね。」


「.....あぁ。」


「5年前のことを覚えてなかったとしても...?」


「あぁ。関係ないな。俺が5年前惚れて、また今のアイツに惚れた。ただ、それだけだ。だから、覚えてようが覚えてなかろうが関係ねぇ。.......まぁ、覚えてくれてたら嬉しいけどな。」


「........わかりました。」


「なんか不満か?」


「いえ。そう言うわけでは.....ただ....」


「"ただ"なんだ」


「今までそれなりに彼女がいたのに、これほどまでに執着したのを見たことなかったので.........」


「......まぁ、そうだな。俺自身もこんな自分知らなかったからな。」

眉を下げて苦笑いした。