secret act Ⅰ
「領家さん。お久しぶりです。本日は父の代わりに来ました。」
「これはこれは、珍しいですね?お父様はいらしても、なかなかあなたはこういう場には来られないのに。」
少し驚いた顔をしながら領家さんが言っている。
「えぇ、まぁ。」
チラッと私達の方を見た。
それに気づいた領家さんは私達の紹介をする。
「こちらはインテリアの会社を経営なさっている杉野昌治(スギノショウジ)さんと娘さんの沙世さん。」
「どうも初めまして。」
『初めまして。』
ペコッとお辞儀をし、なるべく顔を合わさないようにする。
「こちらは藤城組の若頭。藤城翔貴さん。」
「どうも初めまして。」
視線が痛い.........
顔を合わさないようにしてるけど、こっちを見ているのがわかる。