secret act Ⅰ
着いた先はあまり人が通らない階段の踊り場....
『.........』
「.........」
『.........』
「......あの、好きです。付き合って下さい!!」
沈黙の後、顔を真っ赤にしながら振り絞るように告白してきた。
『.........』
「.......あの...」
『......あの...あなたのことなにも知らないし、ごめんなさい。でも....ありがとう。』
「いやっ俺もいきなりごめんね。寝てるのわざわざ起こしちゃったし.....名前言ってなかったけど藤城優輝(フジシロユウキ)。緊張し過ぎて名前言うの忘れてたよ」
男の子はしょんぼりしながらも、照れ臭そうに笑いながら言った。
「.......あの、嫌じゃなかったら.....今まで話し たことなかったけど、これからは話かけてもいいかな?」