secret act Ⅰ
杉野さんの後ろからスーツの裾を少し引っ張る。
それに気づいた杉野さんはチラッと私を見て領家さんに声をかけた。
「では、私達は.....他のお客様もお待ちでしょうから。」
「あぁ、すみません。このあとも楽しんでいってください。」
「はい。では、失礼します。」
私達はその場から離れ、目立たないように壁際に行く。
その間も藤城さんからの視線を感じる。
その後ろに立つ2人からも.......
悪意あるものではない......
何かを確かめるような.....