secret act Ⅰ
『えっ?』
振り向くと藤城翔貴の後ろにいた黒髪の男がいた。
「お久し振りですね。お父様と一緒では?」
そばにいる男を無視して話しかけてくる。
『....お久し振りです...父はパーティー会場に...』
意味のわからない男に着いていくよりマシだし騒ぎにはならないだろうと思い、話に乗ることにした。
「そうなんですか?沙世さんはなぜここに?」
少し睨むように後ろにいる男を見ている。
『............あの、.....』
「沙世さん。お話はまた今度にしましょう。」
分が悪いと思ったのか男はそう言って立ち去っていった。