secret act Ⅰ
『.....あの...父が心配するので..... 本当にありがとうございました。』
ペコッとお辞儀をして、会場へ戻ろうと駆け出す。
「明日、迎えにいくから待っとけよ。」
脅すような声ではなく、優しい声のその言葉にピタッと足が止まってしまった。
えっ?どこに?
...ってか.......誰を?
...............なんで?
すぐに止まった足を動かし、その言葉を無視し会場に戻った。