secret act Ⅰ
『.....あの、ありがとうございました。』
ペコッとお辞儀をする。
「......」
『その言葉とピアスはずっと私を支えてくれました。誰かはわからなかったけど、一人ぼっちじゃないと思えました。たとえ、同情だったとしても....これはお返しします。』
ネックレスを外し前に差し出す。
「.....同情....確かにあの時はそうだったかもしれない....だが、あの日からずっと今までお前を探してた。忘れられなくて.......」
が、一向に受け取ろうとしない。
『.....あの....』
「同情だけでずっと探すと思うか?」
真剣な目をして私を見る。
「あれから5年だぞ?5年間ずっとだぞ?」
「今回も守ってやるなんて言うと思うか?」
何が言いたいのかわからない。