secret act Ⅰ
残った部屋では
「何か言いたいことがあるんじゃないのか?」
と、翔貴が切り出した。
「「...........」」
「じゃぁ俺から聞くが、5年前に何があった」
2人がバッと顔を上げた。
その様子に何かあったことは確実だ。
「あいつに両親がいないことが関係しているのか?」
2人は苦しげな表情で
「....それは、何も言えません....でも、これだけは....裕美は、大切な人を作ることを恐れています。」
「.....失うのが怖いんです。」
と、朔が言う。